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リハビリテーション

医師画像
奥山整形外科
院長
奥山 峰志
2003年旭川医科大学医学部卒業。同大整形外科学講座入局。道内主要病院、旭川リハビリテーション病院等勤務を経て、20年4月開院。日本整形外科学会、日本手外科学会各認定専門医

病気やけがなどによって低下した身体機能の回復や日常生活動作を改善し、社会生活への復帰をサポートするための有効な治療の一つ

身体機能を医学的に回復させる
「運動器リハビリテーション」

 リハビリテーションとは、病気やけが、加齢などによって身体機能が低下した方が、できる限り元の生活を取り戻せるようサポートする治療の一つです。周りのご家族の負担を軽くするという意味でも、大切な役割を担っています。
 リハビリテーションで病気やけがが「治る」わけではありませんが、痛みを和らげたり、症状の悪化や長期的な進行を防ぐのに有効であり、投薬・注射・手術治療などと組み合わせることで、身体機能の回復や日常生活動作の改善、社会復帰の支えになります。
 整形外科におけるリハビリテーションには、理学療法士・作業療法士とともに行う「運動器リハビリテーション」と、治療機器を用いて行う「物理療法」の2つがあり、患者さんの状態に合わせて、最適な方法を選択して行います。
 運動器リハビリテーションの対象は、膝・股関節などの変形性関節症をはじめ、五十肩や腰部脊柱管狭窄症、骨折やじん帯損傷など多岐にわたります。その内容は、関節可動域訓練や筋力訓練、歩行・動作訓練、ストレッチなどで、患者さん一人一人の状態を丁寧に評価し、「どこが、なぜ動きにくいのか」を明らかにしたうえで、個別のプログラムを組み立て、動作の癖や悪い習慣も見直すので、再発しづらい体づくりにも役立ちます。運動器リハビリテーションは、療法士が「手」で直接働きかける徒手療法が含まれるため、実施後に「気持ちよかった」とおっしゃる方も多く、それはリハビリが体にきちんと作用している証しでもあります。ただ、運動器リハビリテーションの本来の目的は「気持ちよくほぐす」ことではなく、身体の機能を医学的に回復させることであり、マッサージや整体・ツボ療法とは目的も技術も異なる、国家資格を持つ専門家による医療です。
 なお、運動器リハビリテーションには、保険診療の決まりで治療回数の上限があります。そのほか、要支援・要介護の認定を受けている方は受けられない場合もあるため、主治医と相談しながら進めるとよいでしょう。

筋肉の状態や血流を整えて身体の
回復力を高める「物理療法」

 物理療法は、肩こりや腰痛などにも適用可能な、機器を用いた治療方法で、比較的気軽に受けていただくことができます。筋肉の緊張を和らげたり、血流を改善することで自然治癒力を高めることを目的としており、具体的には、筋肉や神経を心地よく刺激して痛みを和らげる「低周波・干渉波治療」、水流を利用した振動で全身をやさしくほぐし、血流改善とリラクゼーションを促す「ウォーターベッド」、腰椎や頸椎をゆっくりと矯正して関節や神経への圧を軽減する「牽引(けんいん)治療」、患部を温めて血流改善と疼痛軽減を促す「ホットパック」などがあり、これらの中から患者さんの状態に合わせて最適な方法を選択して治療を行います。さらに当院では、骨折の治癒期間短縮が期待される超音波骨折治療器も新たに導入し、より早期の回復をサポートしています。
 物理療法は、血流の改善などにより身体の回復力を引き出す治療法で、効果は個人差がありますが、「気持ちがよくて、少しずつ楽になってきた」というお声も多く聞かれ、有効な手段の一つと言えるでしょう。
 ちなみに、交通事故による頸椎捻挫や腰椎捻挫、手足の症状で整骨院などに通われている方も多いようですが、整形外科での運動器リハビリテーションや物理療法も症状改善効果が高く、当院でも患者さんから好評を得ています。また、正確な診断や画像検査(特にレントゲン・MRI)、診断書・後遺障害診断書の発行は医師にしかできません。交通事故後の診断・通院治療に関しては、まずは整形外科へご相談ください。

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