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医療専門用語解説一覧 

ADL(エー・ディー・エル)
「Activities of Daily Living」の略。日本語訳で「日常生活動作」のこと。日本リハビリテーション医学会では「一人の人間が独立して生活するために行う基本的な、しかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の動作群」と定義している。具体的には、食事や着替え、排泄、入浴などの「身の回りの動作」をはじめ、歩行や車椅子の操作、階段の上り下りなど「移動の動作」、家事や交通機関の利用など「その他の動作」などを指している。
AED(エー・イー・ディー)
「Automated External Defibrillator」の略。日本語訳で「自動体外式除細動器」のこと。小型の器械で、体外に貼った電極の付いたパッドから自動的に心臓の状態を判断し、心室細動(不整脈)を起こしていれば、強い電流を一瞬流して心臓にショックを与えることで、心臓の状態を正常に戻す機能を持つ。
DNA(ディー・エヌ・エー)
 生物の細胞内で遺伝情報となる「デオキシリボ核酸(Deoxyribonucleic acid)」の略。
PET(ペット)
「Positron Emission Tomography」の略。日本語訳で「陽電子放出断層撮影」という、放射能を含む薬剤を用いる核医学検査の一つ。放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラで撮影し画像化する。
QOL(キュー・オー・エル)
「Quality of Life」の略。日本語訳で「生活の質」。治療や療養生活を送る患者の肉体的、精神的、社会的、経済的なことなど全てを含めた生活の質のことを言う。
インフォームド・コンセント
 説明と同意のこと。患者が医師から診療内容などについて詳しい説明を受け、十分に理解し、患者自身が同意したうえで治療方法を選択するために必要なプロセスのこと。
壊死(えし)
 細胞や組織、あるいは臓器の一部が死んでしまう状態。
壊疽(えそ)
 壊死になった部分が乾燥や感染などで2次的変化を受け、性状や外観が著しく変わった状態。
エビデンス
 医療の分野では、たくさんの患者に実際に使って試す調査研究を行って、薬や治療方法の効果を確かめ、その結果、その薬や治療方法が良いと言える証拠や根拠のこと。
嚥下(えんげ)
 食べ物を口に入れ、噛んで、飲み込むまでの一連の動作の中の「飲み込む」という動作のこと。
狭窄(きょうさく)
 言葉の文字通り、狭く、窄(つぼ)むことや、その状態のこと。
血栓(けっせん)
 血の塊りのこと。何らかの原因で、血管の中に血栓ができ、血管が詰まってしまう病気を「血栓症」と言い、その代表的なものとして、動脈で起こる心筋梗塞や脳梗塞、静脈で起こるエコノミークラス症候群などがある。
ゲノム(医療)
 遺伝子をはじめとする遺伝情報の全体を意味する。ゲノム医療とは、主にがん治療の分野で用いられ、多数の遺伝子情報を同時に調べる検査(がん遺伝子パネル検査)で遺伝子変異を明らかにし、一人一人の体質や病状に合わせて行うがんの個別化治療の一つ。
誤嚥(ごえん)
 食べ物などが、何らかの理由で誤って喉頭と気管に入ってしまう状態のこと。肺炎を引き起こす原因にもなる。
サルコペニア
 全身の筋肉の量が減少、筋力が弱くなることを特徴とする症候群のこと。身体的な障害や生活の質の低下、および死などの有害な転帰リスクをともなう。
拘縮(こうしゅく)・弛緩(しかん)
 拘縮は、けがや病気などによって長期間にわたり体を動かしていない状態が続くことで関節が硬くなり、動きが悪くなる状態のこと。弛緩は、筋肉がだらりとゆるむこと。
集学的治療
 主にがんの治療において使われる言葉で、手術治療、放射線治療、化学療法などを単独で行うのではなく、がんの種類や進行度に応じて、さまざまな治療法を組み合わせて行う治療のこと。
ジェネリック医薬品
 先発医薬品の特許が切れた後に、その他の製薬企業が後発で製造し、先発医薬品と同じ有効成分を同量含み、同等の効能や効果が得られると認められ販売する医薬品。後発医薬品とも言う。
褥瘡(じょくそう)
 寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤くなったり、ただれたり、傷ができてしまうこと。一般的に「床ずれ」とも言う。
侵襲(しんしゅう)
 体に対するダメージのこと。生体内の恒常性を乱す事象全般を指す言葉で、病気やけがなどの病気のほか、手術などの医療処置も侵襲があるとされる。
セカンドオピニオン
 現在、診療を受けている医師とは別に、違う医師・医療機関に求める「第2の意見」。
喘鳴(ぜんめい)
 呼吸をするときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」などと音がすること。基本的に、空気の通り道(気道)が狭くなったときに出る音。
塞栓(そくせん)
 血管やリンパ管など、通路や出入り口が塞がること。
疼痛(とうつう)
 ずきずき痛むこと。痛みは原因や状態によってさまざまな種類がある。
プライマリ・ケア
 大きな病院での専門医療に対して、身近にあって、何でも気軽に相談に乗ってくれる医師や、総合的に診てくれる医療のこと。
フレイル
 加齢にともなうさまざまな機能変化や予備能力低下によって健康障害に対する脆弱性(ぜいじゃくせい=脆(もろ)く弱いこと)が増加した状態のこと。正しくはFrailtyという。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
 脂肪型肥満(腹囲で計測=男性85cm以上・女性90cm以上)を必須項目として、脂質異常、高血糖、高血圧のうち2つ以上を合併した状態のこと。運動不足や食べ過ぎなどの積み重ねが原因である場合が多く、生活習慣を改善することにより将来的に重篤な病気を予防することにつながる。
予後(よご)
 病気の進行具合、治療の効果、生存できる確率など、医学的な経過についての見通しのこと。
罹患(りかん)
 病気を患(わずら)うこと、かかること。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
 骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、立つ、歩く、といった機能が低下している状態のこと。

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