認知症疾患医療センターを通じて
地域の認知症医療への貢献
北海道医療センターは、全病床643床・33診療科を備えた総合病院で、神経難病、小児慢性疾患、精神科身体合併症、結核、筋ジストロフィー・重症心身障害などのセーフティネット系医療はもとより、救急救命センターも併設し、札幌市内の3次救急患者の急性期医療にも力を入れている。
日本は高齢化社会に突入し、今後ますます認知症患者が増えてくることが予想される。認知症は発症後、疾患・患者によりさまざまな経過を経るため、一つの医療機関でずっと診ていくことは難しく、それぞれの医療機関が、それぞれの状況で、連携しながら診療していく必要がある。
北海道医療センターでは、「認知症患者が地域で安心して生活できる」ことを目指して、2016年10月に「認知症疾患診断センター」を開設し、北海道医療センターが提供できる医療を考えながら医療連携を構築してきた。認知症医療の基本として、かかりつけ医を中心に、まず認知症が疑われた場合に「認知症疾患診断センター」を紹介し、診断・その後の道筋を付け、疾患にあわせたアドバイスを行う。経過の中でさらに認知症の相談や身体合併症治療が必要になったときには、かかりつけ医から再度相談を受けて対応。時にBPSD(精神症状・行動症状)で困った場合には、精神科の連携施設との相談や対応依頼を行い、認知症患者のそれぞれの状態に応じた適切な医療を「地域」として提供できる体制づくりを目指してきた。この度、24年4月に札幌市の「認知症疾患医療センター」の指定を受け、これまでの認知症診断や身体合併症治療、地域で認知症患者をフォローできる体制づくりに加え、新規抗体薬治療を含めた認知症疾患診療の核となるよう、より活動を高めている。
日本は高齢化社会に突入し、今後ますます認知症患者が増えてくることが予想される。認知症は発症後、疾患・患者によりさまざまな経過を経るため、一つの医療機関でずっと診ていくことは難しく、それぞれの医療機関が、それぞれの状況で、連携しながら診療していく必要がある。
北海道医療センターでは、「認知症患者が地域で安心して生活できる」ことを目指して、2016年10月に「認知症疾患診断センター」を開設し、北海道医療センターが提供できる医療を考えながら医療連携を構築してきた。認知症医療の基本として、かかりつけ医を中心に、まず認知症が疑われた場合に「認知症疾患診断センター」を紹介し、診断・その後の道筋を付け、疾患にあわせたアドバイスを行う。経過の中でさらに認知症の相談や身体合併症治療が必要になったときには、かかりつけ医から再度相談を受けて対応。時にBPSD(精神症状・行動症状)で困った場合には、精神科の連携施設との相談や対応依頼を行い、認知症患者のそれぞれの状態に応じた適切な医療を「地域」として提供できる体制づくりを目指してきた。この度、24年4月に札幌市の「認知症疾患医療センター」の指定を受け、これまでの認知症診断や身体合併症治療、地域で認知症患者をフォローできる体制づくりに加え、新規抗体薬治療を含めた認知症疾患診療の核となるよう、より活動を高めている。
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- 院長/伊東 学氏
- 北海道大学医学部卒業。日本整形外科学会整形外科専門医・脊椎脊髄病医。日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医・専門医。日本脊椎外科学会脊椎脊髄外科専門医ほか
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- 臨床研究部長・認知症疾患医療センター長/新野 正明氏
- 北海道大学医学部卒業。日本認知症学会指導医・専門医。日本内科学会総合内科専門医。日本神経学会神経内科専門医。日本頭痛学会専門医他。医学博士