次世代型ロボット支援手術「CORI(コリ)」を導入
より高精度で最小侵襲手術の提供を実現
最先端の技術で、社会のニーズに応える専門性の高い医療を提供
高度な知識と技術を基に、専門医療を提供する釧路三慈会病院。超高齢社会を迎え、複数の疾患を抱える患者が増えていることから、患者数が特に多く、膝関節痛や腰痛など社会的需要が高い『整形外科』、心不全患者が急増している現状を踏まえ、さまざまなアプローチで心臓の健康回復を目指す『循環器内科』、疼痛(痛み)の評価、診断、治療に特化した『ペインクリニック外科』の3科を展開しているのが大きな特徴だ。特に膝や腰などの関節の不調と、心臓病や糖尿病、高血圧といった内科系疾患を併発している患者からは、「一度の来院でどちらも診察してもらえる」と好評を得ている。
その膝と腰に対する治療では、世界レベルの技術とノウハウを保有。内視鏡・人工関節センターには、2019年に国内3例目、道内初の人工関節置換術を支援するロボット「NAVIO(ナビオ)」を導入し、変形性膝関節症に対する人工関節置換術では、人工関節をより正確な位置への置換を実現。さらに21年10月には、ナビオの進化型である次世代型ロボット支援手術システム「CORI(コリ)」を国内で3カ所同時に初導入。従来よりもスピーディーに、より高精度な手術を可能とし、患者に与える負担もさらに軽減。西池修副院長兼内視鏡・人工関節センター長が行う「両十字じん帯温存(BCR型)人工膝関節全置換術」では膝のじん帯を温存して行うため手技が非常に難しく、1mm、1度のわずかな差で手術前とは違う感覚になってしまうこともあり、医師には高度な技術と経験が必要だが、「CORIを活用することで、関節やじん帯の動き、骨や軟骨の形状を3次元で把握できる。骨を削る範囲を自動制御でき、制度と安全性が高まった。術後の膝の動きはより自然で患者さんの満足度は高い」と西池副院長は語る。
椎間板ヘルニアの治療では、東京の稲波脊椎・関節病院から金子 剛士医師と協力体制を結び、医師の派遣や最先端の脊椎内視鏡手術を行う。小さなカメラと手術用の小さな器具を使用し、内視鏡下椎間板摘出術(MED)や経皮的髄核摘出術(PED)など、皮膚切開を小さくし、患者の体にかかる負担を少しでも軽くする手術手法(最小侵襲手術)を取り入れている。特に整形外科とペインクリニック外科で行うDISC‐FXによる経皮的髄核摘出術(PED)は傷口が3~5mmで、メスを使わずに行うため安全性も高い。しかも手術は15分程度で、患者の体力的負担も少ないのが特徴だ。
その膝と腰に対する治療では、世界レベルの技術とノウハウを保有。内視鏡・人工関節センターには、2019年に国内3例目、道内初の人工関節置換術を支援するロボット「NAVIO(ナビオ)」を導入し、変形性膝関節症に対する人工関節置換術では、人工関節をより正確な位置への置換を実現。さらに21年10月には、ナビオの進化型である次世代型ロボット支援手術システム「CORI(コリ)」を国内で3カ所同時に初導入。従来よりもスピーディーに、より高精度な手術を可能とし、患者に与える負担もさらに軽減。西池修副院長兼内視鏡・人工関節センター長が行う「両十字じん帯温存(BCR型)人工膝関節全置換術」では膝のじん帯を温存して行うため手技が非常に難しく、1mm、1度のわずかな差で手術前とは違う感覚になってしまうこともあり、医師には高度な技術と経験が必要だが、「CORIを活用することで、関節やじん帯の動き、骨や軟骨の形状を3次元で把握できる。骨を削る範囲を自動制御でき、制度と安全性が高まった。術後の膝の動きはより自然で患者さんの満足度は高い」と西池副院長は語る。
椎間板ヘルニアの治療では、東京の稲波脊椎・関節病院から金子 剛士医師と協力体制を結び、医師の派遣や最先端の脊椎内視鏡手術を行う。小さなカメラと手術用の小さな器具を使用し、内視鏡下椎間板摘出術(MED)や経皮的髄核摘出術(PED)など、皮膚切開を小さくし、患者の体にかかる負担を少しでも軽くする手術手法(最小侵襲手術)を取り入れている。特に整形外科とペインクリニック外科で行うDISC‐FXによる経皮的髄核摘出術(PED)は傷口が3~5mmで、メスを使わずに行うため安全性も高い。しかも手術は15分程度で、患者の体力的負担も少ないのが特徴だ。
慢性的な痛みの治療や再生療法、不整脈などの循環器治療も充実
一方、手術以外の治療法として注目されるのがペインクリニック外科の西池聡副院長兼痛み治療センター長が行う椎間板酵素注入療法だ。椎間板内に特定の酵素を注入して椎間板内のゲル状の核物質を部分的に分解し、椎間板の高圧を緩和することで神経圧迫が軽減され、症状の改善を目指す。また、慢性的な難治性疼痛には脊髄刺激療法(SCS)を用い、脊髄に微弱な電気刺激を流すことで不快な痛みを和らげる治療法だ。
西池淳理事長が得意とする再生療法は、変形性膝関節症やアキレス腱炎等には多血小板血漿(PRP・APS)療法やその派生のPFC‐FD療法、軟骨組織の欠損を修復する自家培養軟骨細胞移植術など、さまざまなニーズに対応できる医療体制を構築している。
加えて、整形外科とペインクリニック外科・麻酔科との連携で、合併症などの治療に当たっているのが循環器内科だ。中村智晴副院長のもと、循環器内科部長の尾畑嘉一医師が不整脈などに対するカテーテルアブレーション治療も行うほか、心臓リハビリテーションも開始。心臓カテーテルアブレーションの主な目的は、不整脈を制御または解消し、正常な心臓リズムを回復させる。細いカテーテル(導管)を血管を介して心臓に挿入し、異常な電気信号を発生させる部位を焼灼(アブレート)する手技だ。不整脈の重症度や他の治療法に対する適応が制限されている場合、心臓カテーテルアブレーションは有用な選択肢となる。
心臓リハビリは、術後の心臓機能の改善、再発防止、日常生活に戻るための機能回復が目的で、医師、看護師、心不全療養指導士、理学療法士等が心不全におけるチームで連携し最高の治療ケアを実践。「心不全につながる高血圧、糖尿病などの治療が可能で、安全な心臓リハビリとしての運動療法を提供しています」(尾畑医師)。
同法人内で展開する西池彰記念クリニックでは、サテライトクリニックとして、常勤医2人以外にも、非常勤医を増員し定期的に診察を行い、診療体制の充実を図っている。西池理事長は「今後も患者さんを主体に、小回りの利くクリニックとして独自性を持たせていく。その中で釧路三慈会病院との連携も強化し、釧路管内の地域医療の発展・向上に貢献していきたい」と意欲的に語る。
西池淳理事長が得意とする再生療法は、変形性膝関節症やアキレス腱炎等には多血小板血漿(PRP・APS)療法やその派生のPFC‐FD療法、軟骨組織の欠損を修復する自家培養軟骨細胞移植術など、さまざまなニーズに対応できる医療体制を構築している。
加えて、整形外科とペインクリニック外科・麻酔科との連携で、合併症などの治療に当たっているのが循環器内科だ。中村智晴副院長のもと、循環器内科部長の尾畑嘉一医師が不整脈などに対するカテーテルアブレーション治療も行うほか、心臓リハビリテーションも開始。心臓カテーテルアブレーションの主な目的は、不整脈を制御または解消し、正常な心臓リズムを回復させる。細いカテーテル(導管)を血管を介して心臓に挿入し、異常な電気信号を発生させる部位を焼灼(アブレート)する手技だ。不整脈の重症度や他の治療法に対する適応が制限されている場合、心臓カテーテルアブレーションは有用な選択肢となる。
心臓リハビリは、術後の心臓機能の改善、再発防止、日常生活に戻るための機能回復が目的で、医師、看護師、心不全療養指導士、理学療法士等が心不全におけるチームで連携し最高の治療ケアを実践。「心不全につながる高血圧、糖尿病などの治療が可能で、安全な心臓リハビリとしての運動療法を提供しています」(尾畑医師)。
同法人内で展開する西池彰記念クリニックでは、サテライトクリニックとして、常勤医2人以外にも、非常勤医を増員し定期的に診察を行い、診療体制の充実を図っている。西池理事長は「今後も患者さんを主体に、小回りの利くクリニックとして独自性を持たせていく。その中で釧路三慈会病院との連携も強化し、釧路管内の地域医療の発展・向上に貢献していきたい」と意欲的に語る。
- 理事長・院長/西池 淳氏
- 金沢医科大学卒業。北海道大学病院、釧路労災病院整形外科部長などを経て2009年釧路三慈会病院院長。日本整形外科学会専門医・運動器リハビリテーション医など。2017年より理事長
- 副院長 内視鏡・人工関節センター長/西池 修氏
- 日本大学医学部卒業。北海道大学病院、網走厚生病院を経て2010年に釧路三慈会病院副院長。内視鏡・人工関節センター長を兼任。日本整形外科専門医など
- 副院長/中村 智晴氏
- 東北大学医学部卒業。1995年旧釧路市医師会病院循環器内科勤務、2009年釧路三慈会病院副院長
- 副院長 痛み治療センター長/西池 聡氏
- 金沢医科大学卒業。日本麻酔科学会認定指導医・専門医。日本医師会認定産業医