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社会医療法人 禎心会
札幌禎心会病院

脳神経外科・神経内科・消化器内科・消化器外科・循環器内科・心臓血管外科・頭頸科・整形外科・皮膚科・泌尿器科・糖尿病内科・腫瘍内科・内科・乳腺外科・婦人科・放射線治療科・放射線診断科・リハビリテーション科・形成外科・ペインクリニック外科・麻酔科・病理診断科・歯科口腔外科

がん・脳卒中・心臓病を中心とした急性期医療を提供
全23診療科・チーム医療により専門性の高い診療を展開

「断らない救急」と「体に優しいがん治療」で3大疾病に挑む
 がん、脳卒中、心臓病の3大疾病を中心とした急性期医療を提供する札幌禎心会病院。開設当初から専門性の高い医療を実践していることで知られる脳卒中においては、患者の診療および救急受け入れを24時間365日体制で対応。血管障害として共通した病変の多い心臓病に対しても循環器内科と心臓血管外科のスタッフの拡充と緊密な連携により、2023年4月から救急受け入れ体制の充実が図られている。
 特に脳卒中の診療においては「断らない救急」を理念に、「1分1秒を争うのが救急医療の現場です。脳卒中は初期対応までの時間で後遺症の度合いや、その後の生活への影響が変わってきます。その難敵を技術と知識、知恵と工夫、熱意と気迫で克服していくのが私たちの役割」(谷川緑野・脳卒中センター長)と、救急対応はもちろん、未破裂動脈瘤や脳腫瘍といった中枢神経系疾患の治療・手術も数多く手掛け、一般的な脳神経外科手術では治療困難とされる巨大脳動脈瘤をはじめ、頭蓋底腫瘍など、最新の高度な脳神経外科治療を実践している。
 心臓病の診療では、狭心症や心筋梗塞、不整脈、心不全、大動脈疾患から末梢血管疾患まで幅広く対応。循環器内科と心臓血管外科が連携し、カテーテル治療と外科手術を含め、最新の治療を提供。また、地域の医療機関と介護施設の連携を強化し、要介護患者でも急な不調時には、地域包括ケア病棟を活用した即入院治療ができる体制を整え、在宅医療などの支援にも力を入れている。
 がん治療では、手術や抗がん剤による化学療法、放射線治療に加え、正常組織への影響が少ない陽子線治療を実施。さらに、標準的ながん治療の効果を増幅させるとともに、抗がん剤投与量を減らすなど、「患者の体に優しい治療」を目指し、温熱療法(ハイパーサーミア)や高圧酸素治療といった独自の治療法を併用。各科専門医によるチーム医療で個々の患者に最も適した集学的治療を実践する。
 中でも民間医療機関で初めて導入された陽子線治療は、22年末までに計641例の治療実績を持つ。そのうち保険適用疾患症例は7割以上を占めており、潜在的な需要の高さがうかがえる。また、既に保険適用とされている小児腫瘍、前立腺がん、頭頸部がん(口腔・咽喉頭の扁平上皮がんを除く)、骨軟部腫瘍に加え、22年4月から肝細胞がん(長径4cm以上)、肝内胆管がん、すい臓がん(局所進行)、大腸がん術後局所再発の4つ(いずれも手術不能な症例)が保険適用となったことから、今後も、陽子線治療に対する需要が膨らむことが期待される。「当病院は、標準的ながん治療をはじめ、陽子線治療や独自の“体に優しい治療”など、より多くのがん患者さんに対して幅広い治療の選択肢を提供することができる診療体制を構築できていると思います。セカンドオピニオン外来も開設していますので、がんと診断された患者さんが何でも相談できる窓口となれるよう努めてまいります」と徳田禎久理事長・院長は話す。
疾患ごとに特化した外来の充実
医療・介護の一貫した診療を提供
 常に診療機能の拡充と療養環境の充実への取り組みを続け、現在、23診療科を標榜し、診療内容や疾患の部位・症状ごとに特化した外来も順次開設。「物忘れ外来」、「脊椎・脊髄末梢神経」、「めまい・難聴」、「てんかん」、「がんセカンドオピニオン」、「下肢静脈瘤」、「膝関節」、「血管内留置デバイス」など、より患者のニーズと病態に合わせた診断・治療を提供。一つの病院で患者一人一人を総合的かつ複合的に診られる体制にあるのも同病院の特徴である。
 中でも徳田理事長・院長が担当する「物忘れ外来」は、従来の治療とは異なるアルツハイマー病の原因物質を除去するという新薬が23年内にも保険適用となる見通しであることから、「これまで治療を行うために必要だった自費の検査も保険で受けられることになれば、アルツハイマー病変を持つ軽度認知障害(MCI)や早期認知症の患者さんの早期発見・早期治療につなげられると期待しています」と話す。
 また、「脊椎・脊髄末梢神経」外来で行っている椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などに対する完全内視鏡下脊椎手術(FESS)にも定評があり、全国でも数少ない実施施設となっている。傷口が小さく、痛みも極めて少ないため、術後約3時間で歩行が可能となり、入院期間も最短で3泊4日と早期の社会復帰が可能となっている。
 また同病院は、リハビリテーション療法士(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の教育施設でもあり、診療現場でも各種の最新リハビリテーション医療を実践。現在、急性期医療では十分に治療効果が得られなかった患者に対して、より満足できるリハビリ医療を提供できる新たな体制の構築に向けた検討も進められている。
「超高齢化社会を迎え、3大疾病をはじめ複数の疾患を持つ高齢患者さんも増えていることから、各診療科や各部門が連携し、患者さん個々に最も適した治療法を選択し提供できる診療体制が求められています。その意味では、私たち禎心会グループは当病院を中心に医療と介護の複合体であるという強みがあります。私たちは健康寿命を延ばしていくことを使命と考え、定期的な健診や予防への取り組みも大切にしながら、最高レベルの質の高い急性期医療をはじめ、その後の在宅医療や介護支援までの一貫した診療を提供することで、より地域の皆さんに満足していただける医療を提供していきたいと考えています」(徳田理事長・院長)
理事長・院長/徳田 禎久
1971年札幌医科大学卒業。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、認知症サポート医、日本抗加齢医学会専門医

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