『ふだんは静かに、淡々と。いざというときは、しっかりと』
脳卒中診療を中心に、幅広い診療で地域に貢献する
函館市石川町にある函館新都市病院は、開設以来、地域に根差した医療を続けてきた。脳神経外科を中心に急性期医療に対応しながら、整形外科・内科・循環器内科・消化器内科・小児科・皮膚科・歯科・麻酔科など、幅広い診療科を備え、日常の医療から救急医療まで、さまざまな場面で地域住民の暮らしを支えている。
「脳卒中は、発症からの時間が治療の結果に直結する疾患の一つです。早く気付き、早く治療に入ることが、後遺症を小さくするカギとなります」と原口浩一院長は話す。脳卒中の患者を24時間365日体制で受け入れ可能な日本脳卒中学会が定める施設「一次脳卒中センター(PSC)」に認定。さらにrt-PA静注療法や機械的血栓回収療法にも対応可能な「PSCコア施設」として、より重症なケースにも対応できる体制が整えられている。
「近年では、カテーテルを用いて血管内から血栓を取り除く『血管内治療』が注目されるようになりましたが、開頭手術を行わなくて済む可能性がある一方で、すべての症例に適しているわけではありません。症状や体調、発症からの時間などを踏まえ、慎重な判断が必要」と原口院長。こうした診断と判断を支えるため、2024年10月には高精度の3・0テスラMRIが導入された。25年6月には、新しい血管撮影装置(DSA)も稼働を開始。画像の質が高まったことで、治療の選択肢をより的確に検討できるようにしている。
「病気のことは、できれば考えずに過ごしたいと思うものですが、必要なときに頼れる場所があるかどうかで、不安の大きさは変わってくるものです。『ふだんは静かに、淡々と。いざというときは、しっかりと』。そのような病院でありたいのです」(原口院長)
「脳卒中は、発症からの時間が治療の結果に直結する疾患の一つです。早く気付き、早く治療に入ることが、後遺症を小さくするカギとなります」と原口浩一院長は話す。脳卒中の患者を24時間365日体制で受け入れ可能な日本脳卒中学会が定める施設「一次脳卒中センター(PSC)」に認定。さらにrt-PA静注療法や機械的血栓回収療法にも対応可能な「PSCコア施設」として、より重症なケースにも対応できる体制が整えられている。
「近年では、カテーテルを用いて血管内から血栓を取り除く『血管内治療』が注目されるようになりましたが、開頭手術を行わなくて済む可能性がある一方で、すべての症例に適しているわけではありません。症状や体調、発症からの時間などを踏まえ、慎重な判断が必要」と原口院長。こうした診断と判断を支えるため、2024年10月には高精度の3・0テスラMRIが導入された。25年6月には、新しい血管撮影装置(DSA)も稼働を開始。画像の質が高まったことで、治療の選択肢をより的確に検討できるようにしている。
「病気のことは、できれば考えずに過ごしたいと思うものですが、必要なときに頼れる場所があるかどうかで、不安の大きさは変わってくるものです。『ふだんは静かに、淡々と。いざというときは、しっかりと』。そのような病院でありたいのです」(原口院長)

- 理事・院長/原口 浩一氏
- 1994年札幌医科大学医学部卒業。同2009年函館新都市病院、17年より現職。札医大脳神経外科臨床教授。日本脳神経血管内治療学会指導医・専門医。日本脳神経外科学会専門医ほか。医学博士。