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　交雄会新さっぽろ病院は、まちなか集積医療の一翼を担い、近隣の専門・救急指定病院との後方連携・調整機能を担う「地域に根差したかかりつけ病院」としての役割を果たしている。
　外来部門では、一般内科をはじめ、専門性の高い診療科を幅広く展開し、地域の多様な医療ニーズに対応。AI搭載の最新システムを導入した「内視鏡センター」では、日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医が質の高い検査・治療を提供。鎮静下での「苦痛の少ない」内視鏡検査を実施。「血液浄化センター」は、災害時でも治療継続可能な体制を構築。循環器内科では、心疾患の早期発見・管理に加え、睡眠時無呼吸症候群（SAS）外来にも注力し、生活習慣病や関連疾患をトータルケア。健康診断、予防接種などの予防医療にも尽力し、地域の健康に貢献。
　入院部門では、急性期後の退院を支援する「地域包括ケア病棟」、社会復帰を目指す「回復期リハビリテーション病棟」、長期療養の「医療療養病棟」を備え、訪問看護や訪問リハビリとの密な連携により、地域包括ケアシステムの中核として切れ目のないサポートを実現する。看護部では、「命の尊厳と人権の尊重、心温まる看護の提供」（清水史緒看護部長）を理念に、病気や障害があっても「その人がその人らしく過ごせる」よう、家族も含めた思いや希望を大切にした看護の提供に努める。
　渡二郎院長は、「当病院は地域の高齢化に即した医療の在り方を常に模索している」と述べ、地域包括ケアの一翼を担う病院としての役割を強調。「医療DXや医療機器などの新しい設備を備えていても、患者を支えるのは人の心。どんなときも『人』として向き合い、信頼される医療を築いてまいります」と語る。