北海道、札幌市、旭川市、滝川市、苫小牧市、岩見沢市、函館市の病院情報
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　1955年に開院した道央佐藤病院は、日胆地区における精神医療の草分け的存在で、道内における精神科医療の先駆的病院としての役割を担ってきた。4万坪を超える敷地には和風庭園を整備し、敷地内で採掘された天然温泉は、病棟にも供給され、豊かな療養環境づくりがうかがえる。病棟は、精神科病棟、精神療養病棟、特殊疾患病棟と道内認可第1号を受けた認知症治療病棟があり、402病床を7病棟で運営している。また、定員60人の介護医療院も併設されている。
　診療面では作業療法に力を入れ16人の作業療法士が従事する。外来診療では、退院後の生活を支援する住居や就労に関する自立支援施設が充実し、状況に応じて施設を選べるのも特徴だ。認知症分野では道内認可第1号の「認知症デイケア」をはじめ、「認知症疾患医療センター」が無料相談業務や、各介護施設と連携を行っている。
　若草町に開設した外来クリニックである北海道メンタルケアセンターは、苫小牧だけではなく他市町村からも多くの患者が通院する。医師3～5人体制で診察を行っており、心理士12人、精神保健福祉士13人、作業療法士8人が在籍し、多様化する心の悩みに対応する。また、精神科・思春期・高齢者・女性専用・アルコール・認知症の専門デイケアも設置し、無床の精神科医療機関では、道内でもあまり例をみない規模だ。「地域医療・介護連携室」では、さまざまな悩みに相談員がアドバイスを行い好評だ。そのほか、「障害者相談支援センター」、「訪問看護ステーション」では、市内の各施設等と連携をとり、地域での生活支援活動を行っている。医療から介護、児童から高齢者まで幅広くサービス提供を行っており、さまざまなニーズに対応している。