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　予防医学の拠点「旭川ウエルネスセンター」。センター内にはコンドミニアムのほか、森山病院の知見を生かした健康食レストランやフィットネスクラブも完備。レストランには管理栄養士、フィットネスクラブには理学療法士を派遣し、利用者の健康生活をサポートする。「病気ではない方の健康寿命を延ばすには食と運動が欠かせません。健診後、食事に関する注意事項のメモを渡されて一般のレストランに行くより、当レストランで健康に気遣った料理を試した方が理解しやすいほか、健診センターで出された食事の処方箋を健康レストランで調理してもらえば、家庭でも参考にできると思います。運動も健診で指導を受けた方が、そのままフィットネスに行くことができ、運動が気軽に続けられると考えました。これまでの医療は、指導するだけで実践につなげる部分が弱かった。その部分の改善が今後の医療には求められると思います」と森山領理事長は語る。また、地域住民へ健康づくりを推進するため、市内のプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」とパートナーシップ協定を締結。病院1階には同チームの常設グッズ売り場を開設。けがや病気になりにくい体づくりの研究も進め、選手が行う体づくりを予防医学の実践と考え、地域住民に取り入れる仕組みを実施中だ。また、旭川市はもちろん近隣市町村の自治体、企業などへ向けた出前講座「森山デリバリー」も好評だ。
　地域医療への取り組みも強化し、訪問リハビリや訪問看護、往診など「出かける医療」を充実させ、きめ細かな在宅医療を実現。「公的病院は基幹病院としての重要な役割を担い、民間病院は基幹病院で取り組むことの難しい部分を担うべきで、その一つが在宅医療です」（森山理事長）と力を込める。